名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限現代社会と法律春A名古屋 21玉木 満AX1319

【授業情報】

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講義概要

 「法律」といわれると、あまり身近に感じないかもしれません。法を特に意識することなく日常生活を送ることが多いからです。ところが「社会あるところ、法あり」という法諺があるように、社会生活を送る上で法は欠かせません。私たちは社会生活を送る上で多かれ少なかれ様々なトラブル・紛争に遭遇し、場合によっては、法によって紛争を処理する必要があるからです。
 この授業では、商品を購入したり、携帯電話の契約したり、下宿をしたり、交通事故に遭ったりしたときなど、法が「現れる」身近なできことや、裁判や事件など日頃新聞やテレビの中で見聞きする法律の話題を素材として、契約や不法行為といった法学の基礎知識や、民事手続、刑事手続といった紛争処理手続、さらには20歳以上の一般市民が刑事事件に裁判員として参加する裁判員制度などを紹介・説明しますので、法制度の基本を理解し、その概要を説明できるようにするという目的で受講してください。また、実際にはそれらの法制度やその運用などに関わって様々な議論があります。そのような法的争点についての様々な考え方もできる限り紹介しますので、それらの理解を通じて法的な考え方の基礎を習得し、公正で妥当な紛争処理のあり方を模索してみてください。



【学習到達目標】

①さまざまな法分野の基本用語と基礎的な内容を理解し、説明できるようになる。
②現代社会の諸問題を法律問題として再構成する法的な視点を養い、受講者各自が現代社会における様々な法的問題に対して、より公正で満足のいく解決を探求できるようになる。



履修上の注意

①事前に配布する教材や資料を読んだり、適宜課される課題に取り組むなど十分な予習・復習が必要です。十分な予習・復習をせずに単位の取得だけを目的とする学生は受講しないでください。なお、全授業の3分の2以上出席する必要がありますので、6回以上欠席した学生は、期末に行われる定期試験を受けることができません。
②早退・遅刻は原則として認めません。また、授業中の私語は厳禁とします。他の受講学生の授業を受ける利益を侵害することになり、また、授業妨害になる場合もありますので、厳しく注意します。
③携帯電話・スマートフォンなどの着信音を鳴らしてはなりません(授業中の通話も一切認めません)。
④授業時間中の教室の出入りを禁じます。ひとたび教室内に入ったら、授業が終わるまでは教室を出ることはできません。



【事前準備学習】

教科書を事前に読み、読めない・分からない言葉を辞書などで調べるなどして分かるようにしておいて下さい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『ポケット六法平成29年版』 山下友信・山口厚編集代表 有斐閣 2016年
『法の世界へ(第6版)』 池田真朗ほか 有斐閣 2014年
(1)六法はどの出版社のものでも構いませんが、最新のものを用意してください。また、法令はe-Gov(http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi)で検索することもできます。 (2)教科書が改版された場合は、最新版を入手してください。
参考書参考書は初回授業で紹介します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

定期試験(70点)+授業中に行われる小テストおよび授業の事前事後に出される小課題ならびに平常点(30点)をもとに、法律の基礎知識や法制度・手続の正確な理解、法的思考の習熟度により総合評価します。なお、授業への出席は、原則として単位認定資料に含めません。また、6回以上欠席した学生は、定期試験を受けることができません。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1日常生活における法──法を学ぶことの意味
2紛争解決と法的な思考
3日常生活における契約(1)──民法とはどんな法律か
4日常生活における契約(2)──契約を結ぶとは、契約締結上のトラブル
5日常生活における契約(3)──契約の代理、契約トラブルの処理
6日常生活におけるアクシデントと法
7家族生活と法(1)──婚姻、夫婦関係
8家族生活と法(2)──親子、相続
9消費生活と法
10労働生活と法(1)──労働法、労働基準、労働契約、就業規則
11労働生活と法(2)──退職・解雇のルール
12犯罪と刑法
13犯罪と刑事手続
14裁判員制度
15紛争解決と民事手続
16定期試験期間