【講義概要】
私たちの暮らす社会では、すべての人々が平等であることが望ましいと言われている。ところが、決して平等な立場に置かれない人々が、社会には数多くいる。
この授業では、学生が、グローバル化時代における人権問題の構図と人権保護のあり方について考える。まず人権保護の歴史とその国内的・国際的な保護のしくみを概観する。続いて、生命・女性・子ども・先住民といったトピックごとに、問題の所在と解決策を具体的に考える。最後に、授業のまとめとふりかえりを行う。
なお、この授業では毎回、テーマに関連する小課題に取り組む時間を設ける。単位取得のためには欠かせない作業となるので、継続的にクラスに参加できないと履修は難しいと考えてほしい。
授業の構成や進め方、課題や成績評価などは、初回のガイダンスで説明する。受講する学生は、必ずこのガイダンスに出席すること。
【学習到達目標】
①学生が、何が人権問題となっているのかを具体的に説明できる。
②学生が、人権保護の国内的・国際的な取り組みを説明できる。
③学生が、人権問題の解決策を提案することができる。
【履修上の注意】
関連科目には、NGU教養スタンダード「人権と社会」のほか、専門科目「ジェンダー論」「国際移民論」などがある。人権問題について深く考えるために、併せて履修することができる。
なお、外部講師による講演会、学外実習などが企画されることもある。
【事前準備学習】
国際連合(UN)や国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、国際労働機関(ILO)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連児童基金(UNICEF)などの国際機関の他に、アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチなどの国際NGOのウェブサイトを見て、さまざまな人権問題について確認しておいてほしい。また日頃から新聞やニュースなどを見ながら、国内外で発生するさまざまな人権問題を確認しておいてほしい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業は、パワーポイントのハンドアウトなどを使用する。 |
参考書 | 授業中に紹介する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
国際人権論は、最終試験(50%)、中間試験(30%)、平常点(20%)の総合点によって評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 国際人権保護の枠組み:人権保護の歴史と理念 | |
3 | 国際人権保護の枠組み:国際的な人権保護制度 | |
4 | 国際人権保護の枠組み:地域的な人権保護制度 | |
5 | 国際人権保護の枠組み:国際刑事裁判所 | |
6 | 国際人権保護の枠組み:国際人権NGO | |
7 | まとめと中間試験 | |
8 | 多様な人権問題:人間存在の保護 | |
9 | 多様な人権問題:女性・子供の保護 | |
10 | 多様な人権問題:先住民の保護 | |
11 | 多様な人権問題:移民・難民・避難民の保護 | |
12 | 多様な人権問題:武力紛争からの保護 | |
13 | 多様な人権問題:労働者の保護 | |
14 | 多様な人権問題:開発と人権保護 | |
15 | 国際人権の現代的課題 | |
16 | 定期試験期間 | |