【講義概要】
この講義では、現代の言語学のうち語用論を取り上げ、そこで活発に研究されているさまざまな諸問題を論じます。語用論は、自然言語そのものを研究対象とし、言語がもつメカニズムを解明しつつあるだけでなく、現在ではAIやエキスパートシステムなどにも応用され、その研究の射程を広げつつあります。こういった背景をもつ語用論の世界から、いろいろな面白い話題を取り上げていく予定です。特に、ロボットの話や人間のものの見方などについての興味深い話を解説し、問題点などを学生と共に考えていきたいと思います。講義内容としては、まず、語用論の理論的基礎を学び、その後、具体的な問題を掘り下げていきます。
授業中は、毎回、学生の意見を求めるので、単に座っているだけの学生には向きません。しかし、逆に、授業というものを楽しんでみたい学生は受講してみてください。
【学習到達目標】
語用論の基礎を理解し、かつ、自然言語処理などの応用分野に関しても自分のアイデアを展開できるというレベルを目標とします。
【履修上の注意】
私語厳禁です。なお、出席率が低い場合は試験を受ける資格を失うので注意してください。
【事前準備学習】
ことばに関する本(たとえば認知言語学の本)を少なくとも一冊読んでおくことを勧めます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点20%、試験またはレポート80%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 導入(語用論とは何か) | |
2 | アフォーダンス | |
3 | フレーム問題・ボイド | |
4 | 図と地 | |
5 | スキャニング | |
6 | カテゴリー | |
7 | プロトタイプ | |
8 | アスペクト | |
9 | 事態 | |
10 | 言語行為(オースティン、サール) | |
11 | 言語行為(グライス、関連性理論) | |
12 | メタファー | |
13 | 推論・前提 | |
14 | 語用論最前線 | |
15 | まとめ及び試験 | |
16 | 定期試験期間 | |