【講義概要】
この講義では、現代の言語学のうち意味論を取り上げます。まず、意味論の歴史から入り、意味の研究がどのような形で行われてきたかを見ます。ことばを話し、ことばの意味が分かる人間の脳はとても興味深い特性をもっていることが少しずつ分かってきています。授業では、現代の意味論の基礎を学び、現在活発に研究されているさまざまな面白い諸問題を解説します。
授業は、諸問題を学生の皆さんと一緒に考えていくという形態を取ります。毎回皆さんの意見を求めますので、単に座っているだけの学生には向きません。でも、「考える」ということを体感してみたい学生はぜひ受講してみてください。
【学習到達目標】
意味論の基礎を理解し、かつ、自然言語処理などの応用分野に関しても自分のアイデアを展開できるというレベルを目標とします。
【履修上の注意】
私語厳禁です。なお、出席率が低い場合は試験を受ける資格を失うので注意してください。
【事前準備学習】
ことばに関する本(たとえば言語の成り立ちや人工知能についての本)を少なくとも一冊読んでおくことを勧めます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点20%、試験あるいはレポート80%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 導入(「意味」が分かるとは) | |
2 | 宇宙の始まりから人間へ | |
3 | 自然の中の法則と脳の進化 | |
4 | 豊臣秀吉と曾呂利新左右衛門(関数とは何か) | |
5 | 「記号」とは一体何なのか | |
6 | 実在論 vs. 唯名論 | |
7 | 解釈学・図像学 | |
8 | 部分と全体はどんな関係にあるのか | |
9 | 中日ドラゴンズと隠れミッキー | |
10 | ゲシュタルトの法則 | |
11 | 頭の中の計算 | |
12 | 属性・関数・集合 | |
13 | 「白い鳥」の意味が分かるとは | |
14 | 意味論の最前線 | |
15 | まとめ及び試験 | |
16 | 定期試験期間 | |