【主題】
中国の言語・文化への多角的アプローチ法&異文化間コミュニケーション
中国の歴史・思想・社会に対する理解を深めながら、中国のことばと伝統文化のもつ魅力を学んでいきます。 中国文化と接することで、日本の伝統文化のルーツをたどりつつ、異文化間コミュニケーションの可能性を探り、グローバルな実践力を身につけます。
【指導方針概要】
中国語を学ぶとき、中国から単に言葉だけを切り取ることはできません。その歴史・社会・文化など中国をトータルに捉えるなかで中国語をものにしてもらいたいと思います。そして、日本を振り返り、日本の伝統的文化を見直してほしい、これがこのゼミの主眼です。
授業では、中国トレンディ映画の映像視聴(語学リスニング力の養成)、中国語検定試験の「傾向と対策」学習(過去問で解き方を習得)、新聞・雑誌の日中関連記事の精読のほか、ゼミ生が自らパソコンを使って中国の社会&生活事情について情報を収集し、さまざまな角度から中国の言語・文化にアプローチしていきます。
中国の社会と文化に対する理解を深める中で日本の伝統的文化を振り返り、異文化とは何か、異文化間コミュニケーションはどのようにして発展できるのかについて考える機会を作ります。併せて今後の日中関係と東アジアの共生について共に考えてみたいと思っています。
春学期のゼミ授業は、各自パソコンによるテーマ別資料調査と情報の収集・整理のほか、ゼミ生の要望に応じて最新の中国事情を伝えるVTR映像を随時紹介していきます。
秋学期のゼミ授業では各自収集した資料やデータに基づき、それぞれ自分の学習構想の紹介もしくは学修の経過報告をしてもらいます。
4年次では各自の卒業研究を完成させるために、講義以外に、ゼミ生が自ら中国の言語文化や異文化間交流について調査・研究をし、その成果を演習形式で発表していきます。教室ではインターネットのほか、折を見て適宜VTR教材も利用する予定です。
【参考】外国語学部 2016年3月卒業の黄ゼミ生「卒業研究テーマ」一覧:
○「日本と中国のマージャンの違い」上野
○「今日本人に必要な真のおもてなしとは〜台湾の民間信仰から学ぶ〜」日比野
○「中国のネットショッピング事情」安部
〇「中国の現代美容事情」阿部
〇「日本へ旅行に来る中国人観光客事情」坂口
〇「日本人と中国人の顔の違い」孫
〇「中国と日本のマナーについて」関
○「中国の格闘技」羽地
○「日本と台湾 ~文化・恋愛観の比較~」水野
○「中国の仕事事情」水野
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『【参考書】』 『中国文化史大事典』 黄名時ほか 大修館書店。 『漢語街』 黄名時、高瀬利恵子、角屋明彦 白帝社。 『中国語読本』 黄名時、黄當時、村上幸造 晃洋書房。 『粤風詩筒 第5号・第6号』 黄名時ほか 諸橋轍次博士記念漢詩大会実行委員会 編集・発行。 『青春の領空に―再春キャンパスだより』 中山みどり(跋 黄名時) 中日新聞社出版開発局。
『現代中国を知るための44章』 曽根康雄、藤野彰 明石書店 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
スポーツ・音楽・ファッション・映画など、やわらかい分野から政治・経済・歴史まで、あらゆる分野で各自の興味のあるテーマを早くみつけ、自分の視点で中国と中国文化をとらえてほしいと思います。
活気のあるアットホームな雰囲気のなかで毎回の授業を楽しく実りのあるものにしていきたいと考えています。
ゼミ懇親会を開く際には、外国語学部および大学院・国際文化協力専攻の黄ゼミ生(日本人学生と中国の漢民族・少数民族やベトナム・スリランカの留学生)との合同交流会を企画しています。外国人学生との親睦を深めるチャンスなので、積極的にこれに参加して貰いたい。