【主題】
ヨーロッパの統合・拡大と「欧州危機」
本演習では、第二次世界大戦後におけるヨーロッパでの統合と拡大の過程、そして2009年10月以降に表面化した「欧州危機」について詳しく学ぶことを目的としている。
【指導方針概要】
本演習では、ヨーロッパにおける戦後の統合と拡大の現実を学ぶために、その基底となった統合思想に始まり、市場統合から通貨統合へ向かう統合過程の現実を詳しく学ぶ。その際、ヨーロッパ主要国(ドイツ、フランス、イギリス、イタリア)だけでなく、「西欧」の小国、さらには、「東欧」の国々をも視野に入れて、ヨーロッパの統合と拡大の過程がどのように進み、深まってきたのかを学ぶ。また、本演習では、2009年10月以降に表面化した「欧州危機」についても、その原因と現実を学ぶこととする。さらに、本演習では、テキストに基づく勉学だけでなく、歴史年表、映像資料(DVD、ビデオ)、地図などを利用して理解を深めることに努める。
※COC地域志向科目
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 『近代ヨーロッパ史』 福井 憲彦 ちくま学芸文庫 2010年 |
指定図書 | 『私はホロコーストを見た : 黙殺された世紀の証言1939-43 上』 ヤン・カルスキ著 ; 吉田恒雄訳 白水社 2012.9 『私はホロコーストを見た : 黙殺された世紀の証言1939-43 下』 ヤン・カルスキ著 ; 吉田恒雄訳 白水社 2012.9 『回勅ラウダート・シ : ともに暮らす家を大切に』 教皇フランシスコ著 : 瀬本正之訳 : 吉川まみ訳 カトリック中央協議会 2016.8 『「報道写真」と戦争 : 1930-1960 』 白山眞理著 吉川弘文館 2014.10 『最新世界情勢地図』 パスカル・ボニファス, ユベール・ヴェドリーヌ ディスカヴァー・トゥエンティワン 2016.9 |
【学生に対する希望事項】
本演習では、テキストの各章について履修生に担当してもらい、要約と説明を加えてもらう。また、出席することを重視し、欠席数の多い学生には、別途課題を与える。テキストに書かれている基本事項の理解に努めながら、現代ヨーロッパ事情についても理解を深めてほしい。