名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42野尻 洋平GD2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42野尻 洋平GD2101

【授業情報】

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主題

 情報・メディア・コミュニケーションを中心に、若者やファッション、消費、オタクなど現代文化に関する社会現象について、社会学的な視点から理解を深める。春学期は、社会学の基本的な思考を身につけるため、社会学の専門書や論文を全員でいくつか講読する。これらは上述のテーマに限定せず、家族や結婚、階層といったテーマにかんするものも扱うことを考えている。秋学期は、興味関心のあるテーマごとに複数のグループにわかれて文献の講読や新聞、統計資料の探索、場合によっては小規模な社会調査をおこない、研究報告をする。



指導方針概要

 以下、指導方針を二点掲げる。

 大学での学問は、みずから「問い」を発することからはじまる。とくに幅広い分野を学ぶことのできる本学科では、みずからの問題関心がなければ道に迷ってしまう。これでは、卒業後に(あるいは就職活動で)「大学でなにを学んだか?」と聞かれて、「いろいろなことを、いろいろと」という程度しか答えられなくなってしまう。逆に、大学時代のうちに自分の問い(もし可能であれば一生探究できるような問い)を発見することができれば、その問いにかんすること以外の一切の知識は記憶に残らなくても一向にかまわない。そのため、ゼミではみずからの問題関心を明確にし、問いを立てる力を養うことを第一の指導方針とする。

 第二の指導方針は、グループワークの重視である。ゼミは「共同で思考する」場である。その練習場であるといってもよい。どれほど優秀な人物でも一人で考えられることは限られているが、複数の人間が集まって意見を出し合うことで、思わぬ方向へ問いが拓かれていくことがある。これは将来の仕事でも同様である。現代社会ではむしろ、複数の人間でグループやチームとなって取り組まない仕事のほうが少ないといえるかもしれない。しかも職場の同僚や社外の仕事相手は「仲の良いお友だち」ではない。もしかすると、自分の嫌いなタイプの人間かもしれない。それでも、一つの目標に向かってともに知恵を出し合いながら突き進んでいくのである。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト未定。学生の興味関心をフィードバックしつつ、授業時に指示する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 ゼミでは、ゼミ時間外に読んだり調べたりしたことを報告し議論する。週1回90分のゼミのために、それ以外の多くの時間を費やすということである。そのため、ゼミ時間外の学習時間はおのずと増えることになる。また、これは希望事項というよりも課題として設定する予定であるが、新聞を毎日読むことを習慣づけてもらう。