名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限現代社会演習1通年名古屋 43中島 誠GD3101
4限現代社会演習1通年名古屋 43中島 誠GD3101

【授業情報】

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主題

心理学研究入門→社会問題に対する心理学的研究
 前半では、心理学研究の基礎として2年次演習の復習を実施します。3年時からゼミを変更する人でも、心理学的研究ができるよう指導します。
 後半では、実際に各人の興味関心に従い、調査や実験計画を立て、一部を実施してもらいます。4年次の演習の予備的な調査、実験を行い、次年度につなげます。



指導方針概要

3年次履修科目ですので、専門的な探求、学びを実践していきます。
 心理学領域における研究法、レポート報告、論文読解などを繰り返すことで、卒業時までに、社会を心理学の観点から眺め、現代の複雑な社会問題を解決する力を身につけることを目標とします。複数人がゼミに在籍しますので、各回で自分達の興味や研究計画についても順番に発表し、議論してもらいます。社会問題の解決を目指すといっても、テーマを制限するつもりはありませんので、犯罪、恋愛、手品、サブカルチャーなどを心理学的観点から分析してもかまいません。

 以下は評価基準の一部であると同時に、履修者への要求も含みます。

<姿勢>
 心理学は、主として人を相手に調査を行う学問です。モノや文献資料等を相手にするのとは異なり、研究には常に他者を尊重する気持ちが求められます。協力者を対象とした研究実践においてももちろんですが、授業中にも互いの研究について議論するなど、他者とかかわりを持ちます。そのため、無断での遅刻欠席、マナー違反は厳しく成績評価を下げます。基礎セミナーで学んだアカデミックスキル、スタディスキルを十分に踏まえて授業に臨んでください。

<技術>
 研究の基本的な技法を理解したのち、実際にデータを収集してもらいます。また、収集した大量のデータを分析するにあたり、電卓等の計算機(PCも可)を利用します。心理学の研究者というよりも心理学の視点をもつ市民の育成を目的としているため、本格的なデータ入力や統計解析の理解は扱わず、計算ソフトなどを用います。データ処理のイメージが理解できれば、あとは出力の読み取り方を中心的に学ぶことになります。数字に全く触りたくない学生は不向きかもしれません。

<知識>
 心理学の専門知識は不要です。ただし、3年次に初めて心理学に触れるのではなく、心理学関連の授業を履修することで、心理学的な知識・興味・関心を持っておくことを推奨します。また、本学部では、心理学以外にも複数の学びが展開されています。それらを組み合わせて問題解決方法を提案することも歓迎します。
 例えば「SNS上での誹謗中傷をなくしたい」、「うまくいかない部活動(職場)の人間関係をどうにかしたい」などという問題を考えた場合に、攻撃やコミュニケーションの心理的メカニズムを明らかにするだけではなく、経営学や社会学的発想や(法学的な意味での)規律整備も検討することが有効でしょう。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキストテキストはありません。基本的には教員が作成した資料を用いて授業を進め、必要に応じて参考資料を紹介します。 心理学に興味がでたら、心理学概論の授業などを履修して、全体像の把握に努めてください。テキストも紹介します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

指導方針概要の<姿勢>に示した通りです。

 なお、心理学と聞くと「臨床心理学」の内容としてカウンセリングや心理検査等をイメージする学生がほとんどだと思います。しかし、臨床心理は、心理学全体の1領域にすぎませんし、授業担当者の専門は臨床心理学ではありませんので、これら内容を詳しく扱う予定はありません。自分が学びたいことと、自分が選択する授業の内容が一致しているかを見定めて授業を履修してください。