【主題】
ことばとコミュニケーション(日本語と英語):考えること、表現すること。
【指導方針概要】
演習(ゼミ)はみなさんがこれまで受けてきた「教育」の総まとめにあたるもので、積極的に取り組むことで、社会人基礎力を鍛えることにしましょう。
僕のゼミでは、考えることと自分の考えを人にうまく伝えることに重点を置いています。それは、卒業研究の重視につながっています。卒業研究には、自分独自の視点・問題の切り口・まとめ方とそれを効率的に読み手(聞き手)に伝える表現力が必要となります。その過程で訓練される論理的思考力や表現力は、社会人となってから求められる力なのです。ゼミを将来役立つ「力」を養うコースとして考えて下さい。
ペアワーク、グループでの作業や発表などを通して、創造的であることや論理的思考のトレーニングに時間をあてます。どちらも、講義形式の授業ではなく、みなさんの活動を中心に授業を展開する予定です。創造性や論理的思考は、いわゆる受験勉強型の「勉強」では養うことはできません。自主的な「学び」によって、大学卒業する学士レベル「脳力」を鍛えましょう。
3年次1月から4年次春学期にかけて、卒業テーマを各学生が決定してゆくことになります。テーマは研究のすべてと言っても過言ではありません。本当に自分が面白いと思えるテーマに出会えるまでゼミ担当者と議論を重ねます。
4年次夏休みは、テーマに沿った卒業研究の中心となる部分に取り組みます。同時に論文の第1次アウトラインも考えます。 4年次秋学期は、中間発表と卒論の執筆にあてます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 開講時に指示します。 |
指定図書 | 『生成文法(岩波講座言語の科学:6)』 田窪行則[ほか]著 岩波書店 1998.1 『ことばはどこで育つか』 藤永保著 大修館書店 2001.2 『Introducing linguistics』 R. L. Trask and Bill Mayblin Icon 2000 |
【学生に対する希望事項】
ことば、コミュニケーションという広いテーマなので、言語学、英語学習、言語的・非言語的コミュニケーション、あるいは広義でのコミュニケーション、などなど、に関心のある人たちならOKです。ただし、自分の研究をまとめることになるので、自主的に自らのテーマに取り組む「情熱」があることが大前提です。ゼミコンパやいろいろな企画(合宿など)に積極的に取り組む学生に集ってもらいたいと考えます。ゼミは教員一人で作る授業ではありません。みなさんと一緒に作ってゆくものですから、いっしょに楽しいゼミを作って行きたいと思います。
選考方法としては書類選考ですが、場合によって面接あるいは課題レポートが課せられることもあります。(しっかりと志望動機を表現してください。読み返しをして誤字脱字などをチェックしなければいけません。)