【講義概要】
本講義は、1年次の必修科目である「発育発達とスポーツ」をより専門的に、特に、からだの発育発達に特化して講義を行う。
授業の序盤は一般的なヒトのからだの発育発達過程について丁寧に学習する。具体的には、身長・体重をはじめとした形態、神経、骨、筋、呼吸循環などに関する発育発達過程について詳細に学習する。あわせて、これらの発育発達に影響をおよぼす要因について学習する。 授業の後半部分では、発育発達学におけるトピックスを取り上げて学習する。さらに、発育発達学における研究法についても、実際の研究論文等を例に学習する。
また、近年、問題が拡大している発達障害に関しても講義の中で、触れ、通常学級等の日常空間の中での対応についても一緒に考え、備えておけるようにすることを目指す。
【学習到達目標】
概論として学習した「発育発達とスポーツ」の講義内容を踏まえ、本授業では特にからだの部分に特化してヒトの発育発達過程を理解する。また、発育発達期における近年の重要事項の理解とその問題を解決するための研究に対する理解を深めることを目標とする。
【履修上の注意】
・授業中の発言やワークなどを積極的に行うこと。
・配布資料のファイリングやノートの整理を心掛けること。
【事前準備学習】
配付資料および参考図書の予習、復習を行うこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『からだの発達―身体発達学へのアプローチ』 高石昌弘, 樋口満, 小島武次 大修館書店 1993 『事典 発育・成熟・運動』 Robert M. Malina、 Claude Bouchard 大修館書店 1995 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
原則、評価の比率は授業内の態度:15%,授業内の課題:15%,定期試験:70%とし、総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 発育発達の定義と一般的モデル | |
2 | 発育発達・速度曲線 | |
3 | 身体(形態)の発育 | |
4 | 体型の発育と分類 | |
5 | 骨格の変化 | |
6 | 筋組織と脂肪組織の変化 | |
7 | 身体組成の変化と評価 | |
8 | 心臓・血液・肺の変化 | |
9 | 発達障害について | |
10 | 発育発達学の研究法概観 | |
11 | 成長曲線に注目した研究のトピック | |
12 | 幼少期の諸問題に関する研究のトピック | |
13 | 思春期の諸問題に関する研究のトピック | |
14 | 発達障害に関連する研究のトピック | |
15 | こどものからだの発育発達のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |