【講義概要】
「初等国語」「国語科教育法」で学んだ授業の理念や教材研究の方法をもとに,グループになって実際に模擬授業を行う演習形式の授業である。グループで教材選択から教材研究,学習指導案作成までを行う。一人一人が必ず教師役になって授業をする。他の学生は児童役になって各学年の児童をイメージしながら授業を受ける。授業後,みんなで授業分析を行い,よりよい授業の在り方について協議し,授業の成果と課題を明らかにする。そして,各自で自省して改善案を作成する。
【学習到達目標】
新学習指導要領の改善のポイント、国語科教育の現状を踏まえた上で、国語科授業の在り方について考察でき、授業について責任を持って計画し、新学習指導要領の内容を理解しながら実践するためのレディネスを作成する。受講者全員が,学習指導案を作成し模擬授業を評価する力を付ける。
【履修上の注意】
本授業は授業づくり,授業展開,授業評価という一連の授業研究を中心に演習します。事前に課題が常に与えられる場合は,必ず解決してきてください。授業づくりには,教材研究が欠かせません。授業内で紹介した実践中心の文献をしっかり学習して,臨んでください。模擬授業の回数も国語科教育法以上に多くなります。指導技術を身に付けていきますので,授業の反省をしっかり自己分析してください。
なお,非対面になった場合は,CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
授業用チームの名称は,【木4 滝浪】国語科教育実践論
【事前準備学習】
担当になった教材について,事前に自分たちで調べておくこと。
課外でも指導案作成を行うことになると思います。必ず期日までに仕上げてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『小学校学習指導要領解説 国語編』 文科省 東洋館出版 2017 |
参考書 | 『国語教室の実践知』 三浦和尚 三省堂 2006 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・筆記試験:学習指導案作成上の留意事項,指導技術等を理解している。 20%
・模擬授業の学習指導案の内容:子どもの思考の流れに沿った指導案が作成できている。25%
・模擬授業:子どもを引きつける授業を行い,自分の授業を振り返っている。25%
・参加態度:児童役となって積極的に参加している。20%
・総括:演習全体からの省察をレポートにまとめている。10%
以上より,総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 第1回:国語科の授業で付ける学力 | |
2 | 第2回:教材研究の方法 | |
3 | 第3回:学習指導案の書き方 | |
4 | 第4回:評価内容と方法 | |
5 | 第5回:授業観察方法と授業分析方法 | |
6 | 第6回:国語を指導するために身に付ける実践知 | |
7 | 第7回:国語科授業の実践と分析(低学年物語文教材) | |
8 | 第8回:国語科授業の実践と分析(中学年物語文教材) | |
9 | 第9回:国語科授業の実践と分析(高学年物語文教材) | |
10 | 第10回:国語科授業の実践と分析(低学年説明文教材) | |
11 | 第11回:国語科授業の実践と分析(中学年説明文教材) | |
12 | 第12回:国語科授業の実践と分析(高学年説明文教材) | |
13 | 第13回:国語科授業の実践と分析(伝統的な言語文化教材) | |
14 | 第14回:国語科授業の実践と分析(書写教材) | |
15 | 第15回:模擬授業の総括 | |
16 | 定期試験 | |