【講義概要】
「キリスト教概説2」は、春学期の「キリスト教概説1」で学んだことをもとに、建学の精神として本学の教育を基礎づけるキリスト教の教えを、歴史・文化・現代的な文脈などの個別具体的なテーマに即してより深く学ぶことを通して、幅広い知識や技能を修得するために必要とされる謙虚な学びの姿勢、社会における課題を発見するための視座、他者を理解・尊重することにより積極的に向かう姿勢の確立を目的とします。
そのため本講義では、次に、古代の文書である聖書が、なぜ、どのようにして、現代の私たちの生活に関わりを持つのか、現代の私たちの生活に関わりを持つのか、「キリスト教概説1」に続き、より多様でより実社会に即した読み方を通じて、理解を深めていきます。
これらを通して、本講義では受講生が下記の学修到達目標に近づくことを目指します。
※この科目は「NGU教養スタンダード科目」に位置づけられます。
※教育方法として、CCSやMS Teamsを活用し、ミニッツペーパーなどによって双方向型の授業を目指します。
※教員の実務経験: 一般企業(7年)、日本キリスト教団教会牧師(宗教法人代表責任役員 8年)
※実務経験を生かした教育内容: 一般企業での実務経験や、教会の牧師としての実務経験を踏まえた講義内容により、社会や人間についてのより幅広い理解を学生と共有します。
【学習到達目標】
①授業への積極的な参画やチャペルへの参加を通して謙虚な学びの姿勢をより向上させることができる。
②建学の精神である「敬神愛人」についてより深く理解し、自らの言葉で表現できる。
③自己の尊厳について、他者との共生について、より良い世界のあり方について、本講義で得た視点や知識を活用し、深く考察することができる。
【履修上の注意】
①授業では私語を慎み、集中し受講に臨み、学修内容をノートにとること。
②配布されたプリントは自分でファイルなどを用いて管理すること。
③毎回の授業の後でミニッツペーパーを提出すること(方法は別途指示)。
④いかなる理由であれ5回を超える欠席は原則として不合格とする(公欠制度はありませんが、やむを得ない事情がある場合は相談すること)。
⑤すべての授業が関連性を持っているので、毎回の授業を大切にすること
⑥原則対面授業として実施します。(遠隔授業等を併用する場合もあります。)
【事前準備学習】
①講義内容は全体を通して関連するので、各回の講義内容の復習をしてから受講すること。
②チャペルアワーへの出席を事前事後学習の一環と位置付けます(詳しくは第1回授業で説明します)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『『旧・新約聖書(新共同訳)』』 日本聖書協会 ※授業ではアプリやwebではなく、書籍として刊行されているものを毎回必携とする。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『信じる気持ち : はじめてのキリスト教』 富田正樹 日本キリスト教団出版局 2007 |
【評価方法】
・到達目標①~③について、達成度を以下の方法で評価します。
授業への取り組み(20%)、チャペルアワー等の小レポート(20%)、定期試験(60%)
※評価基準(達成度指標)についてはルーブリックのとおり。授業中に説明します。
※授業への取り組みは、課題の提出状況や内容から「思考力 ・ 判断力 ・ 表現力」および「主体性・多様性・協働性」を評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 「奇跡」について(1) 奇跡についての様々な立場 | |
2 | 「奇跡」について(2) 「重い皮膚病」の癒し(マタイ8:1-4) | |
3 | 「奇跡」について(3) “Be the Miracle.” | |
4 | 聖書の歴史観=救済史について | |
5 | 創造論(1) 古代オリエントの地政学的状況から見る聖書の成立 | |
6 | 創造論(2) 人間とは | |
7 | 創造論(3) 世界とは | |
8 | 終末論(1) 怖くないのよ「世の終わり」 | |
9 | 終末論(2) 怪しくないのよ「悔い改めよ!」 | |
10 | 終末論(3) 「遥かなる友人」 | |
11 | クリスマス(1) さかさまの世界へ | |
12 | クリスマス(2) 聖夜のミステリー 「きよしこの夜」の誕生 | |
13 | キリスト教の誕生(1) 福音から「キリスト教」へ | |
14 | キリスト教の誕生(2) 「キリスト教」と現代社会 | |
15 | まとめと考察 | |
16 | 定期試験期間 | |